switch to English
activities > コルクの木の森を探検しに行く

コルクの木の森を探検しに行く

 アンダルシア地方西にあるベルメハ山脈 Sierra Bermeja から アルプハラ Alpujarra にかけて樹年100年から200年もする大きなコルクの木が立ち並ぶ森があります。コルクの木1本1本の太い幹はくねくねと四方にのび、重さに耐えれず折れている部分もあれば、所々に大きな洞穴ができているのもあります。コルクの森ははサギ、コウノトリ、イベリコ豚、イノシシ、シカ、リス、蛇その他沢山の動物や昆虫の住み処になっています。森は木がすくないため昼間はとても明るいのですが、真っ暗な夜になると月の光に照らされた古いコルクの木の姿はまるで手を広げたお化けのようです。

 コルク樫の木はブナ科コナラ属の常緑樹、主に地中海のまわり、イベリア半島(ポルトガル、スペイン)、フランス、イタリア、そして北アフリカに見らる木です。風通しの良い緩やかな斜面の比較的温かく湿気のある柔らかいSI成分の多い土に育つと言われています。開花の時期は春から秋までと長く、その後どんぐりの実がなります。スポンジのような気泡状になっているコルク樫の樹皮は、地中海から吹く風に耐えながら厚さ2〜6cmにも育ちます、生えている場所の天候、気温、土の質によりおよそ5年から10年おきにはがされコルクとして利用されます。はがされた樹皮の下にある幹はなめらかで、スペインによく見られる赤土の色に似た赤茶色をしており、何年かかけてまたこの幹の表面に新しいコルクができるのです。私たち人間がケガをしてかさぶたができ時間がたつと元のように治る、その過程によく似ています。このくり返しにより人は木を傷つけることなく、長い間コルクを取りながら木と共存してきたのです。

 はがされた樹皮は質、また厚みによって分けられた後、機械によって円筒形にくりぬかれ、加工されていない自然そのままの高級コルク栓として世界中のこだわりワイナリーにおろされます。穴のあいてしまった残りの樹皮は粉砕、精製され一般に使われるシャンパン、ワインの栓や、超微細な気泡構造をもつフロアータイル、靴底、として使われます。スペインのコルクの品質は世界でも高く評価されており、ポルトガルにつづく世界第2位の生産地として知られております。